書道パフォーマンスとは違う。
私の大書揮毫は、和の心の姿勢を大切にした空間作品だと思って制作してる。
「パフォーマンスをするな。奉納や祈りの精神を大切にしなさい。」
と、私の師の一人から言われ、8年間、すべての大書揮毫の演目において、その姿勢を貫いてきた。
それは、その言葉の意味や意義を知りたかったから。
体感したかったから。
正直、師から、そう言われて、その意味がすぐに分かったわけじゃない。
その意味を知るために、あえて逆のパフォーマンスもした。
その中で、その言葉を探求した。
8年間、多くの場所で活動してきた。
神社奉納に始まり、ブロードウェイダンサーも出演したイベントのオープニングアクト、熊本城、国立文楽劇場や、世界で活躍する和太鼓チーム「Japan Marvelous」さんとのコラボなど日本だけでも他にも様々な場所で行なってきた。ニューヨーク、ワシントンD.C.での大書然り、ヒルトン福岡シーホーク然り、たくさんの経験をさせてもらえた。
沢山の方々の応援のおかげで、その言葉が意味する事が腑に落ちた。
それで原点に還って、今年は神社仏閣に奉納したいと帰国後からずっと話していた。
その思いが伝わった数件で、今年から来年にかけて奉納ができる流れがきていて、
本当にありがたい。
ひとつひとつ、大切に向きあって、
自分の表現の殻をまた破っていきたい。
ずっと続けてきたからか、ここ数年は、たくさんの方に感動していただける。
涙を流す方もいらっしゃる。
それもすごくありがたい。
心に届く作品を創り続けてゆきたい。
この場所でも、また近い将来、奉納の機会をいただけることに感謝いたします。