書が、和の空間にしか合わないなんて、勝手な思い込み。
ホテルやオフィスに飾ってもらうようになり、
書には空間を、
上質にする力があるんだと思うようになった。
それは昔から役割として在ったもの。
だから、床の間に掛け軸を飾っていた。
現代のように「洋」の間が増え、
和室は減っている環境。
「書を飾る文化」も減ってきている。
でもそれを嘆くのは、時間の無駄。
「減っている」のでなく、
「その上質さや、魅力をプレゼンできていない」だけだと思う。
作り手が、
書き手自身が、
伝統を学ぶと同時に、
最先端や空間や美的センスをアップデートする事が大事。
今はそこに注力してる。
アップデートする事が、
次の時代へ「書」という伝統文化を紡いでいく事につながる。
「空間を上質にする」
これこそ、書が持つ力なんだから、
杉田にできることは何か?
常々、感じている。
今の時代の挑戦が、未来の伝統になるわけだから、
作り手は、常に更新し続けなくてはならないはずだ。