先日、フロリダよりいらっしゃっていたKuehnさんが、
アメリカで花のパフォーマンスができる人を探しているとのことで、
ギャラリー島津にお連れした。
福岡を中心に世界で活躍されている華道家であり、経営者の島津氏と再会。
スワロフスキー博物館での展示会や、
平成天皇の御前での生け花のパフォーマンスなど華道家としての実績もさることながら、
福岡市や県と連携して、イベントや店舗展開、ブライダルプロデュース、
またベトナムでの店舗経営など、
その活躍は多岐に渡っている。
そんな島津さんと長くお話する機会がなかったので、
ご紹介の際、少しお時間をいただいて、島津さんに対して興味をもっていた事をいくつか聞いた。
そしたら、
そのストーリーが面白くて、面白くて、、、
10代から今までの生き方が、ここまで多様してる人もまぁ居ないだろう。
悪いことも、良い事も、すべてピンからキリまでやってきたからこその「温かさ」を感じられる。
島津氏のストーリーの詳細については、
ブログに書けない。
書かないんでなく、書けない。
自分もそれなりにホームレスしたり、色々と経験をしたけれど、
その外れ方もぜんぶが、挑戦的というか、
杉田じゃ、二度と体験できないような映画のような話だった。
良いも悪いも、とことんやることで、
「自分の生きる道」を見つける。
その経験値が多ければ多いほど、「人間力」になる。
そんな気がした。
島津氏の言葉の中で、
印象に残った内容がいくつかあり、
自分のこれからのためにも、
この通信を読んで下さる皆さんのためにも、
書き残しておきます。
悪い事はしていい。ダサい事はするな。
この言葉は、島津さんの母がよく自分に言ってた言葉だという。
実は、島津さんのお母様はスタイリストという肩書きの第一人者でもある。
福岡の天神地下街や新天町など、ありとあらゆる空間デザインを手掛けた仕事人。
島津さんが幼い頃から、お母さんにこの言葉を言われて育ったという。
「悪い事はしていい。ダサい事はするな。」
これにはすごく共感した。
そう言ってくれる親って、すごく大事だなって。
悪いとされている事って、国や時代の常識によって変わる。
良いとされている事だって、国や時代の常識で違う。
だから、良い悪いで何かを判断するよりも、
それをやることが、自分にとって「ダサい」か「かっこいいか」?
とか、そうゆう考えでまずはいいんだと思う。
それでやってみて、
経験して学ぶこと。
何よりも「経験」が大事
悪いって頭で知るだけの人の言葉より、
身体で体験したほうが染み付く場合があるし、
言葉に重みが出る場合があるのと一緒で、
その経験の中で、
もし親から叱られたり、
誰かが悲しむ姿をみたり、
きっと何か変化に気付く。
「おれ、今ダサいことをしたな」って気付いたら、
自然とそれをやめちゃう。
自分もそんな体験をしたことがあるから、
「悪い事はしていい。ダサい事はするな。」
ってのは、すごく心にハマった。
懸命という言葉が嫌い。何事も3割でいい
この言葉は意外だった言葉。
多くの事を手掛けている島津さんだし、
日本でも世界でも様々な事を仕掛けている彼は、
「全力」「懸命」という言葉が嫌いだと言った。
むしろ、そんな時ほどうまくいった試しがないと。
経験値の中から出てくる、その言葉だった。
何事も3割というのは、3割の力ではなくて、
イチローのような3割バッターであるということ。
その瞬間瞬間を全力、懸命にいくのではなくて、
出来ない時もあっていい、
3割がしっかりうまくいけば、上等。
そんな言葉だった。
腐った花でも、環境次第では「美」に変わる
この言葉が一番ヒットした。
この言葉は、20代のときに母から言われた言葉だという。
悪い事もやってきて、
色々とあり、方向転換をしなくてはならなくなった時、
空間デザインをされている母から、
「腐った花でも、環境次第では『美』に変わる。」
空間デザインとしての考え方。
わびさびでもあるし、道の世界の考え方でもある。
どんなに腐った花でも、
どの環境に置くか次第で、
「美」に変わる。
あなたにも、あなたが「美」となる環境があるのよ。
そういった言葉だったそうだ。
その言葉が、
華道家になるキッカケだったと、島津さんが言った。
この言葉、好きな言葉だと感動した。
人間も一緒。
自信がなくて、何もできないという言われてきた人でも、
腐った人でも、ダメな人でも、運動神経が鈍い人でも、
引きこもりでも、ニートでも、フリーターでも、
「自分が美に変わる環境」を見つけることができれば、
人生はもっと面白くなる。
そのためには、挑戦や努力や、勇気ある一歩が要るかもしれない。
それでも、私たちそれぞれに、
「環境」次第で、
自分が一番に輝く場所はある。
まずは、心がワクワクすることに向かってみるのがありかもしれない。
常識的じゃないと言われても、
お前にはムリだと言われても、
そのワクワクを止めるほうがムリだ。
「環境」を見つけよう。
そう思ったし、
なんだか、この言葉から色々と学ぶことができた。
島津さんは、そこからも世界を巡り、いろんなことをしてるんだけど(笑)
良いも悪いもぜんぶを許している感じがした。
自分の中での黒歴史と思ってしまう部分も、
ぜんぶは、今の自分の糧だし、
その頃に出会った友も、自分の仲間であり、糧なんだ。
ぜんぶを許すって、そういう所から始まるんだろうなって感じた。
これは実際に会って聞いたほうがいい。
島津氏のストーリーの奥行きは、映画よりも面白かった。