2014年ロサンゼルスで、
写真の公演後、
イラク戦争から帰還した元兵士が、
「廣貴の姿は仲間を思い出した。亡くなった仲間へ祈ってくれてるように感じた。御礼に渡したい物がある。」
と、帰還した海兵隊にしか貰えないメダルをもらった。
わざわざ2時間かけて、
渡したいからと家に戻り持ってきてくれた。
別れ際にハグをした時、
「亡くなった仲間が沢山いる」
と涙ながらに言ったから「ぜんぶ、受け止めるよ」と返した。
俺の書く姿を観て、
PTSD状態だった彼の中で、
日常でもこんなに真剣に生きてる奴がいるんだって刺激になったとも言われた。
杉田廣貴は、何になりたい、何をやりたいのか?
元日テレの岩崎さんに聞かれて、平常心の鎧が壊れ始めてる。
パフォーマンスの時にしか出さないようにしてた熱い心が、顔を出し始めてる。
それで、杉田や作品に出会った人間が、「生きてるって最高!」と感じてくれた喜びを思い出した。
日本文化とか、書道家とか、肩書きもカテゴリーもどうでもいい。
杉田廣貴が表現する姿に、誰かが共鳴して、生きる面白さや活力に繋がれば、それが最高なんだ。
それが杉田廣貴だ。
この10年間、徹底してきた心と言葉が崩れてきてる。
無から、有へ。
開放をテーマにはしていたけど、
この10年培ってきた自分を壊して、自分らしく生きる事になる。
あーー、なんかヤバいぞ。
いい意味で。。
岩崎さんのアドバイスから、
自分をもう一度向き合い直していたら、
ロサンゼルスで表現の力を味わった、この体験を思い出した。
こういう事なんだ。
俺がやりたいことは。
もっとシンプルに砕いていこう。