2025/10/04(土) – 30(木)
REGNUM COURT OMIYA(レグヌムコート大宮)
10:00 – 18:00 / 定休日なし
ご挨拶
この度は、レグヌムコート大宮へお越しくださり、誠にありがとうございます。
現在、個展「untranslatable – 代替不可能」を開催しております。
スギタ コウキ(1983 -)は、2006年に鹿児島大学工学部在学中に独学で書道家としてのキャリアをスタートしました。当時、アートの研究を続ける中で、西洋文化への憧れに疑問を抱き、「日本人としてのアートとは何か?」という問いが生まれたことをきっかけに、書道を選びました。
卒業後はストリートでの活動を皮切りに、神社での滞在制作などを経て、2013年にニューヨークのギャラリーで個展を開催。その後、在アメリカ日本国大使館の施設での展示やアメリカの美術館への作品収蔵、G20などの外交の場への出演をはじめ、ヴァンクリーフ&アーペルやヒルトン、TOSHIBAなど、国内外の大手企業への作品収蔵やコラボレーションを通じて、書道家としてのキャリアを築いてきました。
また、これまでの活動の中で、日本文化や伝統の研究に加え、美術史や書道がアートに与えた影響についても国内外の論文や文献を参照しながら探求を重ね、独自の作品表現を模索しています。
スギタの制作においては、東洋の伝統的な精神性を常に反映しつつ、周囲の環境や現代の空間への敬意を表現することを重視しています。伝統に根ざしながらも、地域性や現代性と向き合うことで、新たな意味を生み出すことを目指しています。
本展では、「untranslatable」をテーマに、レグヌムコート大宮のコンセプトである「侘び寂び」に寄り添いつつ、西洋化された戦後の日本や、読字障害などにフォーカスした作品を展示しております。ぜひこの機会にご高覧いただけますと幸いです。
作品の販売について
展示作品は、一部を除き、ご購入可能です。
ご相談ベースでも構いません。気軽にお問合せください。
書道作品や、アートワークのオーダーも承ります。
mail@sugitakoki.com、または、お問合せフォームより、ご相談ください。
作品リスト
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1、
The Presence – Words Mountain
2025(2020,2022,2024)
キャンバス、アクリル、墨、ステンレス¥ask
様々な文字・言語を重ねて書き続けたキャンバスに包まれたステンレスの作品「存在」。言葉も積もれば山になる、現代のインターネット社会を暗示。「言葉」の蓄積から何が見えるのか?天井に映る光との対比とともにご覧ください。
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2、
光
H1650 x W672mm
2024
紙に茶の湯炭、ボンド¥300,000(税抜)
茶道で使われる「茶の湯炭」を使用し、オリジナルのボンド墨で制作した作品。「侘び寂び」の原点をたどり、その奥行きを見つめている。
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3、
海
H1650 x W672mm
2024
紙に茶の湯炭、ボンド¥300,000(税抜)
茶道で使われる「茶の湯炭」を使用し、オリジナルのボンド墨で制作した作品。「侘び寂び」の原点をたどり、その奥行きを見つめている。
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4、
空 / The emptiness
H2000 x W1600mm
2017
紙に、墨¥ask
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5、
愛
H200 x W200mm
2024
紙に茶の湯炭、ボンド¥80,000(税抜)
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6、
水
H200 x W200mm
2024
紙に茶の湯炭、ボンド¥80,000(税抜)
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7、
優
H200 x W200mm
2024
紙に茶の湯炭、ボンド¥80,000(税抜)
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8、
花
H200 x W200mm
2024
紙に茶の湯炭、ボンド¥80,000(税抜)
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9、
echoes–The golden light of the setting sun.
Let me be a hypocrite again / 光H271 x W382mm
2025
茶の湯炭、ボンド、油性ペン on paper¥70,000(税抜)
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10、
dyslexia #2
H455 x W455mm
2025
mixed-media on panel¥160,000(税抜)
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11、
dyslexia #4
H455 x W455mm
2025
mixed-media on panel¥160,000(税抜)
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12、
dyslexia #4
H455 x W455mm
2025
mixed-media on panel¥160,000(税抜)
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13、
untranslatable – I’m sorry for what I am
H410 x W410mm
2025
Acrylic on canvas¥120,000(税抜)
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14、
untranslatable – I’m not finished
H410 x W410mm
2025
Acrylic on canvas¥120,000(税抜)
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15、
美 – ありのまま
H200 x W200mm(紙サイズ)
2022
紙に墨¥80,000(税抜)
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16、
日 – 日和
H200 x W200mm(紙サイズ)
2022
紙に墨¥50,000(税抜)
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17、
echoes–A denial, a denial a denial / 否定
H271 x W382mm
2025
茶の湯炭、ボンド、油性ペン on paper¥70,000(税抜)
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18、
untranslatable – ”Humans act so strange.”
”Everything you create, you use to destroy.”H410 x W606mm
2025
Acrylic on canvas¥180,000(税抜)
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19、
untranslatable – Everybody’s weird.
H410 x W410mm
2025
Acrylic on canvas¥120,000(税抜)
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20、
untranslatable – All need is love
H410 x W410mm
2025
Acrylic on canvas¥120,000(税抜)
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21、
untranslatable – I want to be a good person.
H410 x W410mm
2025
Acrylic on canvas¥120,000(税抜)
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22、
dyslexia #5
H410 x W410mm
2025
mixed-media on panel¥120,000(税抜)
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23、
dyslexia #6
H410 x W410mm
2025
mixed-media on panel¥120,000(税抜)
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24、
echoes–Hello.Hello.Hello.How low. / 虚無
H271 x W382mm
2025
茶の湯炭、ボンド、油性ペン on paper¥70,000(税抜)
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25、
echoes–I wish the gusts took away my gloom / 風
H271 x W382mm
2025
茶の湯炭、ボンド、油性ペン on paper¥70,000(税抜)
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26、
陽 – Sun
H2100 x W1600mm
2020
紙に、墨¥ask
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27、
echoes–I wish the gusts took away my gloom / 風
H271 x W382mm
2025
茶の湯炭、ボンド、油性ペン on paper¥70,000(税抜)
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28、
海 – Sea
H2000 x W1600mm
2017
紙に、墨¥ask
個展の写真
PROFILE
アーティスト/書道家
スギタ コウキ
1983年 宮崎生まれ。鹿児島大学工学部電気電子工学科卒業。書道家としてキャリアを始め、国際的に活動している。独自の取材を通じて、アニミズムや神道、武士道、禅などの日本文化とアートを接続する。スギタはがテーマとするのは、あらゆる概念の「狭間」。狭間とは無限の可能性で、全ての関係性がフラットであり、曖昧で、揺らいでおり、肯定も否定もないもの。紙だけでなく時にはキャンバス、石、ステンレスを支持体として、「有と無」「実像と虚像」「認識と非認識」「人間と非人間」などの物事の「狭間」を炙り出す試みを行なっている。
主な展覧会として個展「KOTOTAMA」J-LABO Brooklyn、在アメリカ日本国大使館JICC、St. Petersburg College(米国)、企画展「Paradise Found」Leepa-Rattner Museum of Art(米国)が挙げられ、彼の作品は、Leepa-Rattner Museum of Art(米国)、The SPC Foundation(米国)などに収蔵されている。