書道パフォーマンスを始めたのは23歳の頃だったと思います。
当時は、まだ路上で活動してて、
そこで出会った方から
「翌年末にニューヨークのブロードウェイなどに出られてるダンサーさんなどを呼び、大きなホールでイベントをやるから、書道パフォーマンスして下さい。」
とオファーがありました。
当時の私は、大きな筆もなく、
書道パフォーマンスもよく知りませんでした。
また、打合せの中、そのお客様から
「杉田さんは、もっと日本文化を知った方がいい」
とアドバイスをいただきました。
翌年末まで、一年ほどの準備期間の中で、どうしたら良いか?を考えました。
そこで、まず、日本文化を知ろうと動き出します。
記事を書いた人
杉田 廣貴(すぎた こうき)
1983年3月宮崎県生。鹿児島大学工学部卒。在学中に書と出会い、「和」の探究へ。世界的ブランドやホテル、アメリカの美術館、神社仏閣へも作品収蔵。その他、個人、企業、ブランド、施設など、様々な媒体とのコラボや、デザイン/ギフト作成を行なってきた。各国首脳が集う会合や国際的な展示会にも出演。日本文化の発信、書道・芸術活動を主に、世界で活躍している。
書道パフォーマンスのためにも、「日本文化を、もっと知ろう」
日本文化を知るために、
ある神社の宮司にお願いし、
8ヶ月も神社に滞在させていただきました。
所作や考え方など、神社の方々に学びながら、どういうパフォーマンスをしたら良いかを模索しました。
古事記などの文献も当時読みつつ、他にもさまざまな日本文化関連の方々をご紹介いただきました。
自分なりに取材していき、
書道パフォーマンスのスタートを切ります。
書道パフォーマンスのためには、「パフォーマンスをしないことが、大事」
神社では、特に、
「パフォーマンスをしない」ということが大事だと教わりました。
日本文化をベースに「書道パフォーマンス」をするのであれば、「パフォーマンスをしない」という心構えが大事ということです。
これは宗教的な考えではなくて、
古来からの日本のモノづくりでは、
「感謝の精神」
が根っこに存在しています。
「今日も作らせていただきます。」
そんな思いで、物を作ってきた職人たちがいて、名品や名刀が生まれています。
その概念を、自分の軸に持つことが大事だよ。
そう教わりました。
当初は、その真意はわかりませんでしたが、
「パフォーマンスをしない」という心構えをベースに、
書道パフォーマンスを始めます。
神社奉納で練習し、大きなホールで書道パフォーマンスをスタート
最初に、神社奉納で練習させていただきました。
やり方も何も分からなかったですし、今のようにウェブやSNSで情報を得られやすい社会ではなかったので、
自分なりに想像上の書道パフォーマンスを描き始めます。
大きな筆がなかったので、竹に麻の葉をくくりつけて、筆にしていました。
大きなホールでの書道パフォーマンスでは好評の言葉をいただき、
そこからいくつかのオファーを立て続けにいただき、自己鍛錬を進めました。
一歩ずつ試行錯誤して、
自分のスタイルを突き詰めていきました。
最初の6年は、和服を買うお金も実力もなかったので、私服などでしてました。
初めて和服を着たのは、2013年のニューヨークでの個展。
そこから様々な方々に「所作」をさらに学び、書道パフォーマンス用の「和服の着方」を学び、
杉田による「書道パフォーマンス」を築いていきました。
集客力抜群と言われた書道パフォーマンス
2007年から開始し、15年ほど続けてきました。
おかげさまで、ニューヨークやアブダなどでパフォーマンスさせていただけました。
世界的な超有名高級ブランドのクローズドのパーティなどでも書道パフォーマンスいたしました。
G20などの国際会議でのパフォーマンスも経験。
国際的に数十万人集まるような展示会や、ニューヨークのタイムズスクエアでは、
座ってるだけで360度、人が集まり、
大勢の方に囲まれる経験をたくさんしました。
いくつかの書家に依頼経験がある企業さんからは、「今までの書家の中でも集客力抜群だ」と喜んでいただき、私自身も驚きました。
海外の方は、日本に対して、とても魅力的に感じているので、
国際展覧会などでの集客コンテンツとしては、まだまだ需要があることを味わってきました。
また、書道パフォーマンスを見て、涙を流される方もいらっしゃいました。
これはいつか、またコラムに書きます。
ほんと不思議な現象です。
日本語の通じない方々が、書道パフォーマンスを見て、涙を流し、感動してくださいます。
書道パフォーマンスをやってよかった
書道パフォーマンスを始めた当初から、書道パフォーマンスについては、世間的にも書道業界的にも賛否両論ありました。
日本は、国民性なのか、同調圧力が強いです。
師匠が言うことが「絶対」といった考えが深く深く根付いています。
これもまた日本文化ですし、否定はしません。
そのため、自分もあまり書道パフォーマンスの考え方については、言及してきませんでした。
これは、私なりの思いですが、
15年、書道パフォーマンスを続けてきて良かったです。
何事も、究めて行けば、「道」になります。
誰かが始めて、道にしたから、書道が生まれています。
歴史をちゃんと調べていくと、どんな事にも始まりがあります。
今、まわりの人々が「否定」するからといって、「やらない理由」にしたら勿体ないです。
新しいことには、ガンガン取り組んでいくべきです。
今では書道パフォーマンスも当たり前になってきたので、杉田も新しい分野に取り組み始めています。
今後の書道パフォーマンスについて
現在も、企業や個人事業主様のパーティ、イベント、出展などのコンテンツとして、書道パフォーマンスの出演を承っております。
詳しくは、
をご覧ください。
また、書道パフォーマンスなどで学んだ感覚や価値観、概念をベースに、現在は作品制作をメインに動いています。
作品発表は、オンラインとオフラインで検討しています。
そちらは、またインスタグラムなどでお知らせしますので、
https://www.instagram.com/kokisugita8/
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最後までお読みくださり、感謝いたします。