ニューヨークでの初個展のキッカケ(別離)

書道家 杉田廣貴 ニューヨーク

初めてニューヨークで個展を開いた時に、

タイムズスクエアで撮影した写真。

取材ではあまり語ってないですが、

ニューヨークに行く事になったキッカケに、先輩の急死があります。

その前年まで一緒に事業をしようと動いてた大学時代からの先輩で、

「日本文化を世界にもってく仕事したい」

という彼の目標を聞いた1ヶ月後に急死。

学生時代からの杉田を知っていて、書道家として、路上から頑張っている姿を応援してくれていた先輩でした。

 
 

その夢を叶えてやる。

スイッチが入り、

翌年、2013年頭の個展で出会った方がニューヨークに5年住んでいて、ニューヨークでの生活を聞きました。

「俺、ニューヨークへ行きます。」

その場で、そう宣言しました。

 
 

その日から会う人、会う人に「ニューヨークへ行きます」と話していたのですが、

一番最初にそれを伝えた、当時展示会をしていたギャラリーマネージャーが、

ニューヨークの新しいギャラリーのオーナーと出会い、

作品集を送ってから、夏には2013年12月のニューヨークでの初個展が決まりました。

来年行こうと思っていたら、その年には行けるチャンスをいただき、

しかも個展を開く機会までいただきました。

そして、初個展が開催されました。

 
 

面白いのは、

ニューヨークに入国した日が、先輩の命日でした。

亡くなってから、ちょうど一年後。

2013年の11月27日

日本時間で、11月28日

アメリカでは、

サンクスギビングデーをやっていて、感謝を伝える日でした。

アメリカ・ニューヨークに着いてすぐ、

その祭りに参加して、ギャラリーオーナーの繋がりからパーティに加わることになりました。

ニューヨーク・マンハッタンのど真ん中のマンションから、サンクスギビングのフェスを眺める。

心の中で、先輩に感謝を伝えました。

 
 

ドラマみたいですが、偶然が重なり続けてた、

あの日の情景は、

今でも浮かびます。

 
 

書道家として、アーティストとして、始まった時でした。

そのあとの初個展。

なかなか濃いニューヨーク個展でした。

今思えば、全て良き思い出です。

そこでの話はいつかまた書きます^^