今、大分駅のカフェで、仕事しています。
今日はカグラのほうの打合せがあり、
明日は西野亮廣さんの独演会や展示会でも同じみの川野氏の忘年会。
今年の忘年会は、この一つのみ。
制作や来年の準備がメインになりそうで、難しい。。。
日曜も久留米の西原糸店さんと来年の仕事の打合せ。
月曜も北九州でフロリダの範子さんや、アーティストの竹部さん、池浦さんと打合せ。
マジメ!(笑)
なので、明日の忘年会だけで、年を忘れようと思います。
来年から杉田廣貴の活動のほかに、
カグラでの展開も重点をおいていくので、
毎日、勉強です(汗)
もう三つくらい、脳みそと身体が欲しい!!
さて、本題に戻ります。
自分のルーツの大切さ。
大分へ行く途中、
大分県中津市を通りました。
今回は電車でしたので、通過しただけですが。
この場所を通るたびに、
自分のルーツの大切さを、振り返る時間をくれます。
私の祖母の地元。
わたしが、その事を知ったのは2009年。
太宰府まで旅行に来てくれていた時でした。
急に祖母が『あなたのご先祖様にも書をしていた方がいるのよ』と話しだしまして、
その人物が、
白石照山氏という方でした。
中津で、廃藩置県の学生一変の厳しい中、
家塾を開いていました。
彼は儒学者。
少年時代は儒者である野本白厳氏に漢学を学び、
二十三歳で、江戸へ。
昌平校に入り、
幕府の儒官や諸名家を訪ねて学究に励んだ後、
中津と臼杵で家塾を開き子弟を教授しました。
詳しい内容は、「白石照山」で検索いただいたほうが分かりやすいです。
割愛しておきます。
そこで書を通して漢字も教えていて、
福沢諭吉記念館には彼の書もありました。
そう、
塾の門下生の中には、
福沢諭吉を筆頭に初期の慶応義塾の中核を担ったメンバー。
三菱の総支配人となった荘田平五郎。
新政府の神道政策を担当した渡辺鉄太郎。
当時の名だたる実業家が彼の塾を卒業していました。
記念碑も建てられています。
福沢諭吉氏とは亡くなるまで深い師弟関係にあったとあり、
彼の記念館に白石照山先生の書や記念碑も飾られていました。
その生き方を知ったのは2009年。
その話を祖母から聞いた1週間後に中津に仕事が入っていたので、
お墓参りや、彼を巡る旅をしました。
そこで上記にある内容を知りました。
そしてその生き方に「かっこいい」と思えました。
私はそれまで、
ご先祖様や自分のルーツについて知りませんでした。
というより、
自分のご先祖様(ルーツ)をどこに定義したら良いか悩んでいました。
ここで重要なことがひとつ。
私は、祖父母や父、
血の繋がりがありません。
そして、実父についても知りません。
その家族も知りません。
20歳でその事を知り、
2009年に祖母がご先祖様の事を話してくれるまで、
自分のルーツがどこにあるか、正直なところ、不安でした。
血のつながりなのか、
今の家族のつながりなのか。
祖母からの言葉。
そして中津にお墓参りをしたときに。
やっと、ホッとしました。
あの安堵感は、今でも忘れられません。
自分は、この家で育ってこれて、本当に良かった。
と改めて感じました。
(それまでも何度も思うことはありました)
そして、自分のルーツ。
祖母の伯父にあたるわけだから、
私にとっては、曾祖伯父。
そんな身近に、
教育のため、
社会のため、
未来のために、
生きた人がいた。
ましてや、
書家でもあった。
そのルーツとの出会いが、
自分の意識を大幅に変えてくれました。
そんな方が身近にいたという事実。
血はつながっていなくても、
こうして時間を越えて繋がれた現実。
自分がこれからどう生きていくのか?
「生き方」にフォーカスし始めたのも、この時期です。
祖母の言葉、白石照山先生の存在。
ルーツとの向き合いが、
人生に新しいスイッチを入れてくれました。
「自分がこれからどう生きていくのか?」
その指針になったキッカケが、ルーツとの出会いでした。
今の私たちが存在しているのは、
脈々と受け継がれてきたルーツがあり、
たくさんの人物や歴史、そのストーリーが存在しています。
今目の前に見える偉人や有名人にフォーカスするのも大切ですが、
自分たちの大切な「偉人」は、
一番身近な【家族】のなかにいるはず。
帰省の際、家族の偉人たちの「生き方」と出会ってみては。
年末年始。
帰省される方も多いと思います。
お仏壇での手合わせや、
お墓参りなど、
大切な一時の際、
自分の家族の先人の「生き方」にフォーカスして、
ルーツと出会ってみてはどうでしょうか。
その出会いが、
人生の視野を大きく変える出会いになるかもしれません。
私も今年は帰省できそうなので、
ちょっぴり楽しみ。
そのまえに、大分にも来れて、こうして振り返れてよかった。
2016年も、さらに楽しいものに出来そうです(^^)//
長文になってしまいました(T~T)
お読みくださり、ありがとうございます。
追記
写真がノスタルジックでした!
大分へ向かう電車の車窓より。